「天空の城ラピュタ」の城を探してウェールズへ

スタジオ・ジブリの第1作「天空の城ラピュタ」は1986年に公開され、25年以上経った今でも人気が高い、ジブリの最高傑作との声も高い作品です。そのラピュタの舞台のモデルとして公式に発表されているのが、イギリスのウェールズ地方。自然の景観に恵まれ、3つの国立公園や5ヶ所の特別自然美観地域を有し、また「城の土地」として知られ、600以上の城塞があります。シータが救い出された城のモデルは、13世紀に建てられたカーナヴォン城といわれていて、世界遺産のこの城で、チャールズ皇太子の戴冠式が執り行われました。ウェールズを訪ね、「宮崎監督がラピュタの城の参考にしたのはここだろうか」なんて考えながら古城巡りをするのも楽しそうですね。

宮崎駿の映画の舞台を旅する -その3-「天空の城ラピュタ」「千と千尋の神隠し」 宮崎駿の映画の舞台を旅する -その3-「天空の城ラピュタ」「千と千尋の神隠し」

世界中にある天空の城

空に浮かぶ城ラピュタは「ガリバー旅行記」に出てくる空中都市「Raputa」から名づけられました。ペルーの遺跡マチュピチュやイタリアのチヴィタ・ディ・ヴァニョレージョ村、南フランスのゴルド村、兵庫県の竹田城は、雲海に浮かぶ姿がまさに「天空の城」のようです。フランスのモンサンミッシェルやイギリス、コーンウォールのセント・マイケルズ・マウントは、その形がラピュタによく似ていて、満潮になると島が空に浮かんでいるように見えます。また、ラピュタの内部に似ているのが、カンボジアの遺跡ベンメリア。ラピュタの舞台の特徴は、どこも絶景であることです。ほとんどがヨーロッパに集中しているので、ラピュタの舞台をめぐる旅も可能です。

どこか懐かしい「千と千尋の神隠し」の舞台

「千と千尋の神隠し」の冒頭で千尋と両親が迷い込んだ、どこかノスタルジックな町の舞台となった場所が、台湾にあります。日本の統治時代の雰囲気の残る街、九份(ジウフェン)は、台湾の映画「非情城市」のロケ地として一躍脚光を浴びましたが、「千と千尋〜」の舞台といわれるようになってからは、日本人観光客が押し寄せる大人気の町となりました。山の斜面に開かれた町の通りには赤い提灯が吊るされ、古い映画館や茶館がレトロで懐かしい雰囲気を醸し出しています。夜になると提灯に灯りがともされ、レトロな美しさが増します。目の前に広がる海の眺めも絶景ですよ。

「千と千尋〜」の温泉はここ!

八百万の神々が疲れを癒しに来る温泉「油屋」。油屋の舞台とされる温泉が日本各地にいくつかあります。愛媛県の道後温泉本館は、その和風建築と一番風呂の開始を告げる「刻太鼓」で有名です。長野県の渋温泉金具屋の木造4階建ての「斉月楼」は、国の有形文化財にも指定されていて、夜間のライトアップもとてもきれいです。千尋が赤い橋を渡って油屋に向かうシーンは、群馬県の四万温泉積善館の本館と、その前にある赤い橋がモデルだとか。いずれの温泉も趣のある歴史的な建物で、千尋のようにタイムスリップしたような気分になれるでしょう。映画の舞台をめぐる温泉旅もいいですね。