神戸の宗教施設に行ってみよう!

いろいろな国へ旅行に行くと、教会や寺院などの宗教施設に入る機会もありますね。そこで暮らす人たちが祈るために自然と集う、このような場所は、一介の旅行者にとっても心惹かれるものです。私は、あちこちの宗教施設を見学するうちに、「日本で外国人が集う場はどんな感じだろう?」と、かえって国内にも目が向くようになりました。私の住む東京にももちろん多くの施設がありますが、今回は東京と双璧を成す、古くから外国人にひらけた街である神戸をご紹介します。

モスクにシナゴーグにジャイナ教寺院まで。神戸の「異国情緒」はホンモノだ!(前編) モスクにシナゴーグにジャイナ教寺院まで。神戸の「異国情緒」はホンモノだ!(前編)

阪神大震災も耐え抜いた神戸ムスリムモスク

東の東京ジャーミイ、西の神戸ムスリムモスク。日本の二大イスラム建築です。三宮近くに建つ「神戸ムスリムモスク」は、ドームとミナレット(尖塔)を備えた日本最古の本格的なモスクです。東京ジャーミイは、現在の建築は2000年に新築されたもので、うっとりするような繊細な美しさ。ここはそれとまるでちがう、歴史を耐え抜いてきた重みのある顔をしています。正面に立って見上げると、風格ある威容に感動しました。まるでインドのオールドデリーにでも迷い込んでしまったかのような心地になり、どうしてここが関西の一都市なのかと不思議にさえ思えてきます。寺院内も外観と同様、中東の大きなモスクの壮麗さとはほど遠い素朴さです。ここは阪神淡路大震災にも倒壊せずに、近隣の住民の避難場所として提供されたと知り、胸が熱くなりました。

ユダヤ教のシナゴーグは関西ではここだけ

北野にある「オヘル・シェローモー・シナゴーグ」は、関西ユダヤ教団の建物です。日本には、東京の広尾とここの二つしかシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)がありません。またも東京と双璧を成す宗教施設なのです。白い建築は一見無装飾で無粋に見えますが、外壁にいくつものアーチをつなげるのはユダヤ教の建築によく見られる様式です。その白い壁に、ヘブライ語の文字とダビデの星(ユダヤ教・ユダヤ民族を象徴する印)が掲げられいて、私は昔行ったイスラエル旅行を懐かしく思い出しました。国内旅行をしていながら、まるで海外旅行の旅先のような、ちょっとした頭の混乱を楽しんでいました。こちらは内部の見学には事前申し込みが必要です。(後編に続く)