最大規模の美術館はパリ

その後ピカソは母国スペインより、フランスへ移住し、芸術家として活動するようになります。3つ目の「ピカソ美術館」はパリにあります。若き頃の作品は除き、一番所蔵作品も多いので、生涯を通した作品集を見るよう鑑賞できます。作風の変化や、独自のスタイルを築いていった変遷も見られるのが興味深かったです。天才と呼ばれるには、絵画の基礎は習得した上で、自分なりの作風を見出した画家にのみ捧げられる言葉なのだと実感します。一番最初に訪れるも良し、まとめ的に最後にとっておくも良し。

世界にあるピカソ作品を巡る旅(2) 世界にあるピカソ作品を巡る旅(2)

「ピカソ」の名前の付く美術館はいくつあるの

フランスのカンヌから10kmほど離れたアンティーブにもピカソ美術館があるんです。ピカソが歴史ある町の城内にアトリエを構えた所が、現在美術館として公開されています。その窓から一望できる地中海からインスピレーションを受けて、描いた作品も数知れないでしょう。ニースからも近いので、ビーチ+観光のできるスポットです。他にも南フランス プロヴァンス地方のヴァロリスに、ピカソの名前が付いた美術館があります。70歳のときに、礼拝堂に描いた壁画「戦争と平和」が目玉になっています。いつか訪れたい美術館の一つです。

画家の死後に本来あるべき場所へ戻る

彼の死後に、本来あるべき場所に移った作品がかの有名な「ゲルニカ」です。画家が亡くなってからそれまで保管されていたニューヨークから1981年にマドリードへ移され、ソフィア王妃芸術センターで観ることができます。はじめて見たとき、作品サイズの大きさに驚きました。泣く女性の表情がやけに忘れられず、ピカソをもっと知りたいと思うきっかけになった思い出深い作品です。長く離れていても母国を愛する気持ちから生まれた最高傑作の一枚、これを見るだけでも行く価値のある美術館です。

世界のピカソはここにいる

画家が住んだスペインやフランスを回ると彼の作品を制覇した気になりますが、実はそれ以外にもたくさん所蔵されています。主な所が日本、イギリス、アメリカ合衆国です。その中でも、アメリカのメトロポリタン、MoMa、ワシントン・ナショナルギャラリーには見逃せない作品があります。知らずに訪れたドイツの美術館でピカソの作品に偶然出会い、喜ぶこともありました。世界各地に拡散しているので、意外な旅先で出会うことも楽しいです。あなたは、どのピカソを見に行きますか。