世界遺産のビニャーレス渓谷へ

ハバナから190キロ西に位置するビニャーレスは、カルスト地形の奇岩の山々に囲まれた 渓谷で、先住民の洞窟や岩絵が残されています。 ハバナのような猥雑とした都会も刺激的で毎日楽しかったのですが、ちょっと自然の美しいところでのんびりしたいと思い、ビニャーレスに行ってみることにしました。ハバナからバスで3時間、ビニャーレスのバスターミナルに着くと、ハバナで泊まっていたカサ(認可を受けた民宿)のオーナーが紹介してくれた、ビニャーレスのカサのおかあさんが待っていてくれました。

キューバの世界遺産、絶景ビニャーレスの渓谷を馬でハイキング キューバの世界遺産、絶景ビニャーレスの渓谷を馬でハイキング

馬に乗って谷をトレッキング

短いメインストリートにはかわいらしいカラフルな家々が並んでいます。そして通りにはキューバ名物のクラシックカーが路駐していて、なんともフォトジェニック!! カサのオーナーご夫婦に見どころを教えてもらうと「甥っ子が馬で渓谷を案内するよ」と言われ、面白そうなのでお願いすることにしました。イケメンの青年の後ろに乗せてもらうのかとばかり思っていたら、なんと私にも馬が一頭あてがわれました。しばし手綱さばきを練習してから山間に開けた谷に向かいます。牛を使って畑を耕す人たちの横を通り、絶景の谷間を3時間ほど馬に揺られながらトレッキングしました。

山の上のホテルがビューポイント

夕食はカサのおかあさん手作りの豪華な魚料理でした。田舎だけあって新鮮な食材が手に入るのでしょう、食事はハバナのカサより断然美味しかったです。翌日は乗馬のせいで内腿がひどい筋肉痛でしたが、ゆっくりしてはいられません。自転車を借りて山の上のホテル「Los Jazmines」まで上ってみました。心臓破りの坂を上りきり、ホテルから見渡した絶景は忘れられません。お椀を伏せたような丸い山がいくつも渓谷に並び、畑やヤシの緑があまりにも鮮やかで目に沁みるようでした。そして絶景を見ながらテラスで飲んだビールが五臓六腑に沁みました。

風景も人も心に沁みる町

「今度は先住民の洞窟を目指します。自転車で走っていると、馬に乗って畑から帰る農夫やトラックの荷台に乗った男たちが、みんな笑顔ですれ違っていきます。ハバナの人たちのギラギラした感じとは全く違う、くったくのない笑顔。結局、洞窟は看板はあるものの入り口が見つからず、ハバナに帰る時間が近づいたので諦めて町に戻りましたが、洞窟よりも素晴らしいものをいっぱい見た気がします。ハバナからは日帰りのツアーもありますが、是非2、3日ゆっくり滞在して、刻一刻と表情を変える渓谷の美しさを見てほしいと思います。美しく静かで、ビニャーレスは「天国」のようでした。