ポルトガル人の祖先が築いた村リニャレス・ダ・ベイラ

モンサントから北西へ約65km、グアルダから西へ約25kmのところにあるのがリニャレス・ダ・ベイラです。エストレラ山脈の西麓に位置するこの村は、緑の草原と豊かな水に恵まれ、最初にルジタニア人が砦を築き、のちに西ゴート族、ムーア人が定住しました。多くのポルトガル人は、このルジタニア人がポルトガル人の祖先だと信じているそうです。12世紀になってポルトガルの領土になりました。村には2本の塔を持つ城と、ロマネスク様式の教会があり、教会内部にはポルトガルの巨匠グラン・バスコの3枚の貴重なパネル画があります。村の家にはモンサントのような石の家もあります。残念ながら村にホテルはありません。

ポルトガルの「歴史的な村」を訪ねてみよう(その3)ベルモンテとソルテーリャ ポルトガルの「歴史的な村」を訪ねてみよう(その3)ベルモンテとソルテーリャ

今でも中世ユダヤ人街の雰囲気を残すベルモンテ

モンサントから北へ約40kmのところにある村がベルモンテです。村の山頂には花崗岩で造られた城があり、13世紀の文書にはこの城についての記述があるそうです。西側の城壁にはマヌエル王のシンボルであるアーミラリ天球儀、そして2匹の山羊とカブラル家の盾が描かれたマヌエル様式の窓があります。15世紀にスペインから逃れてきた多くのユダヤ人はベルモンテ周辺に移住し、大きなユダヤ人街が形成されました。城壁の外にはマロコス地区と呼ばれるユダヤ人街があり、家の扉の脇にある石には、仕立ばさみなど職業を表すシンボルが刻まれています。ここでは現在でも新しいシナゴーグが建設されています。村には数軒のホテルがあります。

国境防御要塞都市のひとつソルテーリャ

ベルモンテから南西へ約15kmのところにあるのがソルテーリャです。この村も国境に沿って建設された防衛用城塞都市のひとつでした。13世紀、760mもの断崖の上に城が築かれ、ゴシック様式の門をくぐると、頭上にバランダ・デ・ピラートスと呼ばれるバルコニーが見えます。そこから衛兵が侵入者に攻撃をするために設けられました。場内にある家々は御影石で造られていて、土台も石を使っています。村の中央にはマヌエル1世のシンボルである天球儀を戴いた注塔があり、14世紀に建設された教会では、スペイン・アラブ様式の天井が見どころです。また、城壁からも眼下に絶景が望めます。村には数軒のホテルがあります。(その4に続く)