グアテマラの山間の村には何がある?

中米の国グアテマラは山の多い国で、そういったところには先住民が暮らしています。スペインが支配する前から住んでいた人々の子孫で、全人口のうちマヤ系先住民が約40パーセントを占めるといわれています。今でも先住民の女性たちは、「ウイピル」と呼ばれる刺繍を施した貫頭衣を着ていますが、それも村によってデザインが異なります。村で定期的に開かれる市と、美しいウイピルを見に、グアテマラの山間の村を訪れてみることにしましょう。

グアテマラの山の村へ定期市を見に行く(その1)モモステナンゴとナウアラ グアテマラの山の村へ定期市を見に行く(その1)モモステナンゴとナウアラ

グアテマラ南部の中心地ケサルテナンゴから周辺の村へ

グアテマラ南西部の町ケサルテナンゴは、人口約10万。標高2334mの高地にあり、周辺の山間部から多くの先住民が訪れる定期市でも有名です。ここを基点に、近郊の村々で週一度開かれる市を見物しに行くことにします。まず、最初の村はモモステナンゴです。ケサルテナンゴからバスで約1時間半。標高約2200m。日曜日と水曜日に市が開かれていますが、ここの市はそれほど大きくはありません。しかし、市に並ぶ野菜の種類、生活必需品の豊富さには目を見張ります。運ぶのさえ一苦労の山間の村に、かくも大量の物資が運び込まれていることには、本当に驚かされます。商品を買い求める人もそれほど多いのでしょう。

珍しい男の民俗衣装が見られる日曜市

次はナウアラの日曜市を目指します。ケサルテナンゴ周辺では、ナウアラの日曜市が規模の大きなものだといわれています。ケサルテナンゴからバスで1時間。道路はよく整備されています。ここで印象的なのが男たちの民族衣装です。普通はウイピルのような鮮やかな民族衣装を着ているのは女性で、男はズボンとシャツというように西洋化されていることが多いのですが、ここでは男たちが実に派手な虹色の上着を着ています。下には腰布を巻き、頭にはハット。西洋と伝統、歴史の新旧が入り混じった独特のファッションです。固定された伝統ではなく、今も変化している生きた伝統なのでしょう。(その2へ続く)