5年間に一度しか行ってない世界遺産の町

バルセロナに住んで早5年、仕事や、日本から来た友人の案内でバルセロナ近郊の見どころに出かけることがよくあります。一番多いのは、カタルーニャの聖地モンセラ。それからダリ美術館があるフィゲラスや、旧市街が美しいジローナも何度も行きました。ところが、引っ越した当初に一度行ったきりで、それ以降行ってなかった町があるんです。ローマ遺跡が残り、世界遺産にもなっている町タラゴナです。先日、友人が訪ねてきたので5年ぶりにタラゴナに行ったのですが、これがなんとまあ見どころ満載で、とても雰囲気のいい街だったのでした。

地中海を背景に佇む円形闘技場。ローマ遺跡が残る古都タラゴナに日帰り旅行!(前編) 地中海を背景に佇む円形闘技場。ローマ遺跡が残る古都タラゴナに日帰り旅行!(前編)

高速鉄道AVEはアクセスがいまいち

タラゴナは、バルセロナから南に90kmの地中海沿いの町です。バルセロナから電車で約1時間〜1時間20分で行くことができますが、高速鉄道AVEが停まるようになったので、今回はAVEで行ってみました。ところが、AVEの場合は電車の駅とは別のカンプ・デ・タラゴナ駅で下車します。この駅はタラゴナ市街から10kmほど離れていて、市街まではバスかタクシーで20分以上かかり、今ひとつアクセスがよくないんですね。電車でも十分日帰りで観光できるので、AVEよりも、タラゴナの町なかまで行ける電車で出かけるといいでしょう。

「悪魔の橋」と呼ばれるローマの水道橋

AVEの駅からタクシーで、まずはタラゴナの郊外にあるローマ時代の水道橋『ラス・ファレラス水道橋』に行くことにしました。スペイン国内にはローマ時代の水道橋がいくつか残っていますが、2世紀ごろに建造されたこの橋はセゴビアの水道橋に次ぐ規模を持ち、別名「悪魔の橋」とも呼ばれています。この水道橋は、なんと橋の上の水路を歩くことができるんです。水路の部分はきれいに修復されていますが、自分が歩いているのは1900年前に造られた橋の上なんだと思うと、ローマ帝国のすごさと歴史の流れをまざまざと感じずにはいられません。

水道橋まではタクシーを利用すると効率的

橋は高速道路の脇の自然公園内にあり、タラゴナからのバスは高速道路沿いのバス停に停まるため、乗り降りの際には注意が必要です。公園内にはカフェも土産物屋もありません。夏は水必携で行きましょう。バスは2路線が通っていて、私たちはちょうどやってきたバスに乗ってタラゴナ市内に向かいましたが、郊外の住宅地を経由していくので30分以上かかってしまいました。時間にあまり余裕がないけれど、どうしても水道橋が見たいという人は、タラゴナからタクシーで往復するといいでしょう。(後編に続く)