遊覧船でエルベ川クルーズ

絶景の景勝地ザクセン・スイス国立公園へは、ドレスデンからの遊覧船が運航されています。ドレスデンから終点のバート・シャンダウまでは5時間半、バート・シャンダウからドレスデンまでは3時間半。電車で45分のところを5時間もかけるのですから、実にのんびりとした船旅です。約20kmに及ぶドレスデンのエルベ川流域は、かつては世界遺産に登録されていましたが、ドレスデン市内の渋滞緩和のために建設されたヴァルトシュレスヒェン橋が、一帯の文化的景観を損ねるとの理由から、2009年に登録が取り消されてしまいました。そんないきさつを思い出しながら、世界遺産だったエルベ渓谷の船旅を楽しむのもまた一興です。

ドレスデンとプラハから日帰りで行ける、絶景のザクセン・スイス国立公園(後編) ドレスデンとプラハから日帰りで行ける、絶景のザクセン・スイス国立公園(後編)

温泉リゾートでリラックス

船旅とハイキングを楽しみたいなら、ザクセン・スイスに一泊することをお勧めします。私は電車を利用しましたが、ゆっくりハイキングと国立公園の景観を楽しみたかったので、バート・シャンダウで一泊しました。実はこの町は、18世紀からの温泉保養リゾートとして有名なのです。エルベ川沿いに、日帰り温泉施設「トスカーナ・テルメ」があります。ここの目玉「リキッド・サウンド・ルーム」は、暗くしたドームの中に円形の温泉プールがあり、ヒーリング音楽が流れ、壁や天井には映像が映し出されます。水中にもスピーカーがあるのでお湯の中でも音楽が聞こえ、塩分濃度の高い温泉に体を預けてプカプカ浮かんでいると、まるで胎内に戻ったかのような不思議な気分になってきます。

古くて新しい「キルニッチュ渓谷鉄道」

バート・シャンダウの名物といえば、温泉ともうひとつは「キルニッチュ渓谷鉄道」です。保養に来た観光客を、ザクセン・スイスの雄大な自然へと運んでくれるキルニッチュ渓谷鉄道は、1898年開業という古い歴史を持ちます。全長約7km、キルニッチュ川に沿って北東のボイテン滝の入り口まで登ります。車体も車内もとってもレトロ、車掌兼運転手もレトロなおじいさんばかりですが、動力は環境保全を考えて太陽光発電の電力を利用するという、実は最新式の鉄道なのです。終点からは、インフォメーションで教えてもらったハイキングコースを歩きました。バート・シャンダウからチェコのプラハまでは、EC(ユーロシティ)の電車で約1時間でした。プラハからも日帰りで訪れることのできるザクセン・スイスで、皆さんも是非ハイキングと温泉を楽しんでください!!