スペインの南にある世界遺産の公園

ドニャーナ国立公園。あまり日本では知られていない名前かもしれませんが、ヨーロッパ最大規模を誇る自然公園です。場所は、南スペインを流れるグアダルキビル川が大西洋へと繋がる地点の湿地帯で、セビリア、ウエルバ、カディスにまたがって位置しています。周辺の公園も含めた54,252ヘクタールが世界遺産に指定され、貴重な動植物が生息しています。まだあまり日本人観光客には知られていない、隠れスポットにサファリ体験へ出かけてみませんか。

世界遺産、ドニャーナ国立公園にはどんな動物がいるのかな(1) 世界遺産、ドニャーナ国立公園にはどんな動物がいるのかな(1)

夫人の名前からとられた公園の名前

この公園の歴史は、レコンキスタの後の王族や貴族の狩猟場として管理されていた頃から始っています。16世紀になると、この地にアロンソ・ペレス・デ・グスマンが妻のために家を建てました。それが後に宮殿へと改築されます。その妻の名前がアナだったことから、「ドーニャ・アナ(アナ婦人)」の家というスペイン語の発音がつながり、現在のドニャーナと呼ばれるようになりました。貴族夫人の名前が起源となった公園なのです。

野鳥観測好きにはたまらない公園

この国立公園の特徴は、豊富な種類の鳥類が生息していることです。公園内を回っていると、その特徴をひしひしと感じます。日本では見たこともないような大きさの鳥や変わった鳥を見かけます。フラミンゴや羽の色が明るいカモなども泳いでいて、かわいらしいです。特に秋になると、ヨーロッパからアフリカへ渡る鳥の通過地点になるので、1年で一番多くの種類が観測できます。野鳥観測が好きな方なら訪れたいでしょうが、そうでない方も面白い鳥を発見したらテンションがあがること間違いなしです。

ボートとサファリカーを乗って行く

私がドニャーナ国立公園を訪れたのは、2010年秋のこと。ツアーでの参加でした。セビリアからバスを乗り継いで、ツアーの集合場所に指定されていたのは、ボートの発着場近くのレストラン前でした。日本人は私達のみで、他はヨーロッパの旅行客とスペイン人でした。ナビゲーターの方が迎えに来てくれ、さっそくツアーが開始です。まずはボートに乗船し、グアダルキビル川を横断し、湿地帯へと向かいました。対岸へ着くと、サファリカーに乗り換えて、公園内へと道なき道を進んで行きました。