自然あふれるアルゼンチン南部

パタゴニア地方と呼ばれるアルゼンチン南部地域。ここでは北部と南部で気候が大きく異なり、北部は草原地帯、南部は強い風が年中吹きすさぶ不毛の地になっています。北部のチリとの国境付近には3000m級の山々が連なり、多くの国立公園が存在します。一方、南部は冬季に積雪があり、スキーや山々の雪化粧を楽しむ事もできます。その山々のひとつ「フィッツ・ロイ山」は、あるアウトドアブランドのシンボルマークになっています。

アルゼンチン南部、あのアウトドアブランドのシンボルマークになっている尖った山へ! アルゼンチン南部、あのアウトドアブランドのシンボルマークになっている尖った山へ!

誰が登頂出来るのか、切り立つ峰

フィッツ・ロイ山は、「パタゴニア」というアウトドアブランドのシンボルです。この山は鋭く尖った峰が連なり、とても特徴的な景観です。最寄の村「エル・チャルテン」からトレッキングで山の裾野まで訪れることができ、途中には美しい湖や氷河が見られます。10月〜3月の夏のシーズン中であれば、花が咲き乱れる穏やかな道ですが、なんと私は6月(現地では冬)の記録的大雪の数日後に訪れ、なんとも険しい道のりを選んでしまいました。しかし、その風景は白で包みつつ、絵にも描けない壮大なものでした。

安全は、個人の責任で

南部アルゼンチンの6月はとても日が短いです。さらに雪のため、一般的な所要時間は、目安になりません。ヘッドライトを頼りに暗闇に包まれた朝7時半に宿を出発しました。案内板に従って進むのですが、前夜に降った雪で道は凍結し、見えません。けれども断念という言葉を知らない私は進み、最初のポイント「カプリ湖」へ到着。湖は一面に氷が張り、山も木々も湖も氷の世界です。各々のもつ色は、それでも褪せず、冬限定の美しい姿でした。

稀なる光景を見る快感を体験

湖を離れて、山へ向かう途中、本気で道を見失いました。積雪によりトレッキング道がわかりません。コースアウトしたものの、なんとか修正し進むことに。そして見えたフィッツ・ロイ山は雲を被ることなく、遅い朝日に照らされ、燃える赤い色を兼ねた白い険しい姿でした。視線をずらすと、氷河の鮮やかな水色も肉眼で見えるほどでした。積雪が深くとも、トレッキングには届出は必要ありません。オフシーズンを選ぶような、あまのじゃくの行動も珍しい景色に出合えるチャンスがあるかもしれません。