たったひとりで迷路のような地下道見学

高さ2メートルあるかないか、幅1.5メートルの地下道をたった一人で歩いていると、だんだん怖くなってきました。時々、壁際に灯りがありますが、薄暗くて、この地下道に入ったことを激しく後悔しています。もう午後1時20分発のバスに乗るのは無理かもしれない。それより私は出口にたどり着けるんだろうか。私が出口が見つからない恐怖でいっぱいになりながら、見学した地下道があるのは山西省介休市の張壁村です。介休市と聞いてピンと来る人は少ないでしょう。ここは世界遺産の平遥から汽車で約1時間ほどのところ。張壁村は介休市の東南約10キロにある古鎮です。

すごい地下道に思わずびっくり! 世界遺産の平遥から行く張壁村 すごい地下道に思わずびっくり! 世界遺産の平遥から行く張壁村

張壁村の始まりはなんと隋代末期!

張壁村は隋代の末期、軍閥のひとり劉武周が後の唐を建てた李世民と戦うためにここに要塞を築いたのが始まりだと言われています。その時に兵士を隠すために、全長10キロにも及ぶ地下道を掘りました。それが張壁村の地下道です。公開されている部分は約3キロで、張壁村の入り口にある可罕廟から入って行きます。その他の現存する建築物の多くは明清代のもので、保存状態も良く、「中国十大魅力古鎮」のひとつにも選ばれました。ただ、お隣の世界遺産の平遥があまりにも有名すぎて、ここまでやってくる観光客がかなり少ないのです。それで私は、薄暗い地下道にたったひとりで入るはめになってしまいました。

山西省の農村を満喫!張壁村散策

張壁村の中は長い年月によって角がとれ、丸くなった石畳が敷かれています。不揃いで、とても歩きにくい石畳です。この村のメインストリートは、三国時代の蜀の武将、関羽を祭っている関帝廟からまっすぐ興隆寺に向かう通りです。村人は畑仕事に出ているのか、村は静まりかえり、人の声すらもれてきません。興隆寺の梁を見ても、四合院作りの門の柱を見ても、木のひび割れや傷み方が激しく、そこに悠久の歴史を感じます。人のいない石畳の道を歩いていると、突然、羊の群れが向かってきました。やっと出会った村人はこれから、山に放牧に行くようです。まさに山西省の農村の風景です。

平遥から張壁村への行き方

張壁村への行き方は平遥からは簡単です。平遥バスターミナルから介休行きのバスが30分に1本出ています。汽車の本数も多く、どちらを選んでも大丈夫。介休市は小さな町です。介休バスターミナルと介休駅は徒歩5分もかからない距離で同じ通り沿いにあります。真ん中あたりに近郊バス発着所があります。ここから1時間に1本、張壁村行きのバスが出ています。張壁村からの帰りは毎時20分発です。さて、私の地下道見学がどうなったかというと、一応、「→出口」などの表示はあります。その方向に向かって早歩きしていると、やっと他の人の声がしてきました。閉所恐怖症の人にはかなり恐ろしいところですが、こんなすごい地下道が残っている古鎮はここだけです。必見ですよ!