ピレネー国立公園の玄関口にある温泉地

ガヴァルニー圏谷への感動ハイキングを終えて、ガヴァルニーの村に戻った私たち。お昼を過ぎたら天気も回復し、なんと晴れ間が見えてきました。そこで、午後はピレネーで最も美しいと言われる湖、ゴーブ湖に行ってみることにしました。途中で通過したコトレは、夏はハイキング、冬はスキーの拠点となり、たくさんのツーリストでにぎわう山間の小さな町です。間近に迫る山々の景色が素晴らしく、ただ通り過ぎるのがもったいないようなかわいい町並みでした。コトレは温泉保養地としても有名で、昔は多くのセレブたちが保養に訪れたのだそうです。

世界遺産「ピレネー山脈のペルデュ山」ハイキング その2【スペイン橋とゴーブ湖】 世界遺産「ピレネー山脈のペルデュ山」ハイキング その2【スペイン橋とゴーブ湖】

「この橋を渡ればスペインは近い」スペイン橋

ゴーブ湖は、1967年制定のフランスで最も古い国立公園であるピレネー国立公園の中にあります。時間と気力と体力があれば、ゴーブ湖まで山間のトレイルを歩いて登ることもできますが、我々はビジターセンター横からゴンドラとリフトを乗り継いで、湖までお手軽に行くことにしました。わずか5分の乗車だったゴンドラを下り、整備されたフットパスを300mほど歩くと、小さいけれど水量の多い滝があります。ここに架かっているのが「スペイン橋 Pont d'Espagne」。標高は1400mです。石橋自体は珍しいものではありませんが、アーチの下を轟々と水しぶきを上げて流れ落ちていく滝の水は、なかなか迫力のある眺めです。

8月の谷は花で覆われていてとってもきれい

次はリフトに乗ってゴーブ湖を目指します。リフトでぐんぐん登っていくと、やがて視界が開け、V字谷が見渡せます。ガヴァルニー圏谷とはまた違う雄大な山並みに、つい「うぉー!!」と声をあげてしまいました。リフトを下りたら、山の斜面に刻まれた一本道を歩きます。ここがなんともきれい!! 上も下も斜面が一面、青いアイリスや、名も知らぬピンクや白い色をした花で覆われていたのです。見たことのない珍しい花と谷の絶景を写真に収めながら歩くこと20分、目の前に澄んだ水が青く輝くゴーブ湖が現れました。

天空の湖の美しさに言葉を失う

それはまさに天空の湖でした。標高1725m、深さ40mの氷河湖で、水の色は太陽の光を吸い込んで神秘的なエメラルドブルーに輝いています。感嘆の言葉さえ失って、ただ静かに目の前の風景に見入っていました。湖の正面にはフレンチ・ピレネー最高峰のビニュマール峰(3298m)の北壁が見えますが、この日は残念なことに山頂は雲がかかって見えませんでした。時間があれば、湖を越えてビニュマールの北壁下にある山小屋まで行くことができるそうなので、それはまた次の機会に。今回は超絶に美しいゴーブ湖が見られて大満足でした。