週末はめちゃ混みのガヴァルニー圏谷

ガヴァルニーに2泊してスペインに戻る日、朝から快晴です。そしてガヴァルニーの村が圏谷に向かう人でごった返していてビックリしました。前日は人が少なくて、「こんなに素晴らしいところなのに、ここはあまり知られていないのかねえ」と友人と話していたのですが、とんでもない!  天気が悪かっただけなのです。ガヴァルニー圏谷は、晴天の週末は村の駐車場と路上が車で満杯になるほど、ハイカーが詰めかける大人気スポットなのでした。きっと今日は山小屋のテラスの席を取るのも難しいことでしょう。

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ちょっと寄り道のつもりが…

この日の目的地はもうひとつの圏谷「トルムーズ圏谷」でしたが、地図好きな友人が「地形を見ると絶対眺めがよさそうだし、駐車場のマークがあるからちょっとだけここに寄りましょう」と提案したのがタンテ峠。リフトが備えられ、冬はスキー場になるらしい山の斜面ををひたすら上っていきます。斜面には、夏の間は牛や羊がたくさん放牧されています。到着したタンテ峠は登山口にあたり、ここから続くトレイルをトレッキングする人たちの車がたくさん停まっていました。そして目の前には、想像以上の絶景が広がっていました。

思いがけず素晴らしい絶景に出合う

標高2208mのタンテ峠からは、ガヴァルニーの村まで続くPouey Aspe谷がはるか先まで見渡せます。谷底には村までのトレイルが刻まれ、私たちがいる間に二人の自転車野郎がマウンテンバイクで谷を下り、そのトレイルを走っていきました。谷を挟んだ向かいには、正面のタイロン山(3144m)をはじめ、3000級の山々がずらりと並んでいます。タイロン山側にもトレイルがあり、トレッカーが歩いているのが見えました。あまり時間がないけれど、こんな絶景を前に帰るわけにはいきません。谷の向こう側までちょっとだけ歩くことにしました。

国境であり巡礼路であるブシャロ峠

谷を見ながら20分ほど行くと、右手が急に開けました。『なんじゃこりゃあ!!』幾重にも幾重にも続く山並みが遥か先まで広がっています。『すごいところに来てしまった…』と思いました。ここはブシャロ峠(2270m)、フランスとスペインの国境でもあります。ちょうど下からスペイン人のトレッカーたちが登ってくるところでした。ブシャロ峠にはサンティアゴ巡礼の道標がポツンと立っていて、ガヴァルニー村から続くこの道も巡礼路だと初めて知りました。ついでに立ち寄っただけのこの峠のスーパー絶景が、私にとってこの旅で一番心に残るものになりました。いつかガヴァルニーからこの峠を越えて、サンティアゴを目指したいと思います。