消化試合のトルムーズ圏谷!?

ブシャロ峠の超絶絶景に大満足した私たちは、最後の目的地トルムーズ圏谷に向かいました。ブシャロ峠があまりにも素晴らしすぎて、みんなトルムーズ圏谷は消化試合のような気分になっています(笑)。ゲートで入域料とシャトルバス代を払い、車でさらに上っていきますが、ゲートから歩いていく強者トレッカーもいます。この二日間で凄いものを見過ぎたせいか感覚が麻痺していて、『ちょっとやそっとではもう心が動かないよ』と思っていましたが、駐車場の周りのなだらかな岩山の連なりに、また見惚れてしまうのでした。

世界遺産「ピレネー山脈のペルデュ山」トレッキング その4【トルムーズ圏谷】 世界遺産「ピレネー山脈のペルデュ山」トレッキング その4【トルムーズ圏谷】

ヨーロッパ最大の圏谷に入る

圏谷までは、徒歩か、または駐車場からのシャトルバスで上ります。九十九折の山道なのでマイカー規制しないと渋滞するし、この方が環境にも優しいのでしょう。バスを降りてトルムーズ圏谷に入りました。広ーい!! トルムーズ圏谷は、世界遺産ペルデュ山を象徴する3つの圏谷(あと二つはガヴァルニー圏谷とエスタルベ圏谷)の中で最大であり、平均標高2200mと最も標高の高い圏谷です。ムニア山(3155m)、トルムーズ山(3085m)をはじめとする山々が周囲10kmに渡って圏谷を取り囲んでいます。

消化試合なんて言ってごめんなさい!!

同じ圏谷でもガヴァルニーとはまったく印象が異なります。ガヴァルニーは谷を囲む岩壁が周囲120度くらいでしょうか。谷はごつごつとした岩と砂で、そこに覆いかぶさってくるような岩壁を間近から仰ぎ見る迫力があります。一方、トルムーズ圏谷は山の壁が周囲270度くらいはありそう。谷は広々としていて圧迫感はなく、非常に雄大な景観です。谷のほとんどは草地で、放牧された牛たちがあちこちで草を食んでいます。例えるならフライパンの中にいるような感じで、阿蘇のカルデラの中の草千里を思い出しました。牧歌的で優しい風景でした。

お手軽ハイキングが楽しめるペルデュ山

巨大なフライパンの中は、なだらかな丘陵の間にトレイルがあり、小川が流れ、湿地や池が点在しています。池に青空と周囲の山が映り込んで、写真をいくら撮ってもきりがないほど、どこを見ても絵になる風景ばかり。谷で一番高い丘の上にはマリア像が置かれ、ここからの360度の眺めはまさに絶景でした。この旅は2泊3日の慌ただしいものでしたが、できれば次回は1週間くらい滞在して、お手軽ハイキングだけでなくもうちょっと本格的なトレッキングを楽しみたいと思いました。ペルデュ山の世界遺産、私のおすすめは1位がブシャロ峠、2位はトルムーズ圏谷です。