三国志の曹操の本拠地、許昌に行ってきました!

日本人の三国志好きはオタク度が高くて、いったい誰のファンが多いのか、謎です。私は三国志では悪役にされてしまっている魏の曹操と蜀の将軍、趙雲が好きです。曹操好きなら、河南省の許昌に行かねば! 許昌は曹操の本拠地です。後漢末期、曹操が後漢最後の皇帝となる献帝を奉じて、長安から都を遷した場所が許昌です。中国大陸の東よりにある河南省は、古くは「中原」と呼ばれ中華文化の発祥の地とされています。現在の許昌は河南省南部にある小さな町です。かなり郊外に行けば、クーデターに失敗した伏皇后の墓などがありますが、残念ながら中心部に残っているのは春秋楼だけです。

三国志好きにおすすめ! 河南省許昌の春秋楼に行ってみよう! 三国志好きにおすすめ! 河南省許昌の春秋楼に行ってみよう!

中国では関羽の人気が高い訳

春秋楼は、200年頃、蜀の将軍、関羽が一時的に住んでいたところでもあり、今は関羽を祭っているお寺になっています。関羽は三国志の主役の劉備玄徳の義兄弟です。主役級の人物なのに、どういうわけか日本では人気がない気がしますが、中国で絶大な人気があります。関羽は三国志の登場人物というだけではなく、中国では財神として祀られています。死後、神様に出世したのです。そのため関羽を祭っている関帝廟は数えきれないほどあります。

許昌の春秋楼ってどんなところ?

春秋楼は、関羽をなんとかして自分に仕えさせたいと思っていた曹操が関羽に与えた邸宅です。ふたりの妻を置いたまま逃げた義兄にかわって、関羽は兄嫁ふたりを守らないといけません。曹操に与えられた邸宅の奥、つまりいい部屋に兄嫁ふたりを住まわせ、自分は外側の部屋に住み、愛読書の「春秋(左氏伝)」を読みふけっていました。それでここは春秋楼なのです。元代の1231年に建設が始まり、その後、明清代を通して何度も修復されたので、とにかく広くて立派です。一層、二層、三層と奥に行くほど建物が大きくなって行きます。元々はそう大きくない邸宅だったはずですが、中国では人気のある関羽を祭っているので、どんどん大きくなっていったのでしょう。

三国志好きなら感動もひとしお!

一番奥の高台にある三層の本殿の前に立つと、 目に飛び込んでくるのは15メートル以上もある金色の関羽像です。ここまで大きな関羽像は見たことありません。美髯公と呼ばれ、ひげ自慢だった関羽だけに立派な黒いひげもちゃんと垂れています。最近、作られた像なのか古さがない分、軽い感じがするのが惜しい。関羽をなんとかして自分の配下に加えようとした曹操と関羽の物語は、戦のかけひきとは別の名場面のひとつです。三国志好きならその場所に「実際にやってきた〜!」という感慨でいっぱいです。許昌だけを目的にやってくる旅行者は少ないですが、周辺には少林寺や洛陽などの観光地もあります。三国志好きなら、許昌まで足をのばしてみるのはいかが?