中国で大ヒットした映画「グランドマスター」

「この通りで『グランドマスター』のラストシーンを撮影したのね。日本に帰ったら、もう一度、DVDを見直さなくては!」。映画のロケ地巡りをすると、感動がよみがえってきます。「グランドマスター」は2013年の旧正月に中国で公開され、爆発的ヒットとなったアクション映画です。中国では「一代宗師」のタイトルで公開されました。タイトルの通り、伝説の武術家、葉問(イエ・ウェン)の波乱の人生を描いた映画です。葉問は日本では知っている人はごくわずかですが、香港や中国では、知らない人はいない武術家です。葉問の最後の弟子がブルース・リーです。

本当にあった「白バラ理髪店」にびっくり! 本当にあった「白バラ理髪店」にびっくり!

「グランドマスター」のロケ地に行ってみよう!

中国に遅れること数か月、「グランドマスター」は、日本でも公開されました。アクションをメインに見たかった人たちからは酷評されましたが、耽美的な映像と感情を抑えたセリフがきいていて、私は3回も映画館に足を運んでしまいました。「グランドマスター」の撮影をしたのが、広東省江門市の北中部に位置する開平市赤坎です。赤坎は、アジアと欧風建築がミックスされた騎楼の街並みが美しいところです。ここで多くの香港や中国の映画が撮られてきました。「グランドマスター」もここで撮影したと知ると、どうしても行きたくなってしまいました。だって、広州からたった2時間30分ほどで行けるところなんですから。

赤坎の街並みの中にロケ地を発見!

赤坎へは、まず、広州の芳村や広州市バスターミナルから開平義祠バスターミナルに行きます。開平義祠バスターミナルから6路バスに乗り、終点で降りれば、赤坎です。赤坎のメインストリートに入ると、6路バスを降りる前に「白バラ理髪店」が目に飛び込んできました。ここは後半の重要なシーンを撮った場所です。思わず「ここでバスを降りたい!」と叫びそうになりました。赤坎の町はずれには「赤坎影視城」という赤坎映画村があります。ここでほとんどのシーンを撮影したと思っていましたが、重要なシーンは、意外と街中で撮影したようです。

「赤坎影視城」は中国人観光客でいっぱい!

「赤坎影視城」では、公開から2年以上が経っているのに、いまだに「グランドマスター」の撮影場所が展示されています。葉問の豪邸の仏間や拳法のトレーニングルームなど。また、豪華で耽美的なシーンが印象深い遊郭もそのまま残されています。遊郭の階段で記念撮影するのは、中国人観光客のお決まりらしく、階段だけの写真を撮るのは至難の業です。影視城の見学後は、再び赤坎のメインストリートに戻りました。主役の葉問と宮若梅のふたりが歩いていくラストに近いシーンを撮った場所です。「グランドマスター」を見た人は、赤坎に行ってみませんか? 歩いていると、数々の感動のシーンが蘇りますよ!