アンティグア&バーブーダは島の名前? 国の名前?

小さな国や島々が点々とあるカリブ海。とくに興味があるという人でなければ、そこにいくつの国があるかわかりませんよね。今回、紹介するのは、そのカリブ海の東側にある国、アンティグア&バーブーダです。「&」でつながれているように、このミニ国家は2つの島だけ。この島が“発見”されたのは、1493年のコロンブス2度めの航海のときのことです。スペインやフランスの植民地を経て、1667年にイギリスの植民地になりましたが、もともとは原住民のカリブ族などが住んでいました。しかしカリブ族はヨーロッパ人に殺されるか、伝染病でほぼ島にいなくなったので、サトウキビ農園で奴隷として働かせるために、アフリカから多くの黒人が連れて来られました。今日の住民のほとんどは、その子孫です。

あの有名人もやってくる! カリブ海のミニ国家アンティグア&バーブーダとは?(前編) あの有名人もやってくる! カリブ海のミニ国家アンティグア&バーブーダとは?(前編)

植民地時代を経て独立へ

さて、1960年代になり、イギリスは世界各地に持っていた植民地を独立させようとします。アンディグア&バーブーダも1967年に自治権を得ますが、独立はバーブーダ島の反対にあい遅れます。独立すると、より大きな島であるアンディグアの下に置かれると、バーブーダの住民は考えたからです。1972年にはそれまで最大の産業だった砂糖の生産が、周辺諸国との競争に破れて中止されます。以降は両島の主要産業は観光に転換し、1981年には独立も果しました。現在も英連邦に所属していますが、経済的にはアメリカとの結びつきのほうが遥かに強いですね。

カリブ海クルーズ船が寄港する島

ほとんどの観光客が訪れるのは、人口も面積も大きなアンティグア島のほうです。首都のセント・ジョンズには、国の人口8万人のうち約3万5000人が住んでいます。とはいえ町の中心は、歩いても1時間で回れてしまうほどの広さ。この町が活気づくのは、カリブ海を回るクルーズ船が町のセント・ジョンズ・ハーバーに入港したときです。この港付近は、免税店の入った「ヘリテージ・キー」や「レッドクリフ・キー」などのショッピングモールがあるショッピングエリア。ちょっとした買い物ならこのあたりで十分でしょう。カリビアンアートやTシャツ、アクセサリー類、ジュエリー、ラム酒などの、カリブ海の定番土産はここで見つかりますよ。(後編につづく)