「セントクリストファー&ネイビス」ってどこにある?

カリブ海には多くの小さな国々や島々があります。とくに私たち日本人にはわかりにくいのが、カリブ海の東側に点々と続く、小アンティル諸島。ここはまさに「島ごとに」というほど、細かくミニ国家や自治領、植民地に分かれています。今回紹介するのはそのうちのひとつ、セントクリストファー&ネイビスです。その名のように、ここはセントクリストファー島とネイビス島という2つの島からなるミニ国家で、独立国家としては南北アメリカ大陸では面積、人口ともに最少だとか(面積は両島合わせても西表島よりやや小さいくらい。人口は約5万5000人)。世界でも8番めに小さい国だそうです。もとイギリス領で、1983年に独立を果しました。

カリブ海の小さな島国、セントクリストファー&ネイビスを知ろう!(その1) カリブ海の小さな島国、セントクリストファー&ネイビスを知ろう!(その1)

「セントクリストファー」、「セント・キッツ」どちらが正式名称?

まず、この国の名前を表記で混乱するのは、2つの名前が出てくることです。セントクリストファー島の名前の由来になったのは、1993年に島を「発見」したクリストファー・コロンブスです(先住民はすでにいた)。島はセントクリストファー島と命名されましたが、クリストファーの略称が「キッツ」なので、「セント・キッツ島」とも呼ばれるようになりました。それは現在まで続いており、同国の外務省は「どちらも正式名称」という立場を取っているので、「セントクリストファー&ネイビス」でも「セント・キッツ&ネイビス」でも正しいのですが、日本の外務省は「セントクリストファー・ネービス」を採用しています。ただし現地でも世界的にも、短い「セント・キッツ」のほうがよく使われているようです。「Nevis」は「ネイビス」「「ネービス」「ネイヴィス」などと、日本では媒体によってカナ表記は異なっています。

独立にいたる道のり

セントクリストファー島には先住民のカリブ族がいましたが、17世紀にイギリス人とフランス人が入植して来ると、数年のうちにほぼ虐殺されてしまいます。そののち、この島はイギリスとフランスに2分割されますが、18世紀にはイギリス領にまとめられます。19世紀になると、セントクリストファー島、ネイビス島、アンギラ島の3島がひとつの行政区になります。独立を視野に、イギリスは1967年に「セントクリストファー=ネイビス=アンギラ」として自治領を作りますが、それに猛反対したのがアンギラ島の住民です。

2島のみで独立へ

もともとこの島は150kmと少し離れていたのと、独立によって規模が大きなセントクリストファーのもとに組み込まれることを嫌い、すぐに単独で「独立宣言」をしてしまいます。いろいろあってアンギラは、そのままイギリスの植民地に残ることにし、1983年にセントクリストファー島とネイビス島だけが連邦国家として、独立を果すことになったのです。(その2につづく)