カリブ海の南にあるオランダ領の島々

カリブ海には数多くのミニ国家や欧米の海外領土がありますが、今回紹介するのはオランダ領アルバです。カリブ海の南、南米大陸のベネズエラからはわずか数十キロの沖合にあるリーワード・アンティル諸島は、アルバとキュラソー、ボネールという3つの島を中心に、かつてはオランダ領アンティル諸島とも呼ばれていました。それが2010年に解体され、アルバはキュラソーと共にオランダ本国に組み込まれたのです。

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独立、そしてオランダ構成国へ

アルバを発見したのはスペイン人ですが、早々とオランダの植民地に組み込まれました。アルバでは最初はアロエが重要な輸出商品でしたが、のちに石油が発見され、20世紀前半はそれが重要な輸出品になります。しかし1980年代以降、石油の生産が落ちていくと、代わりに観光業が栄えていきます。1986年にアルバは他のオランダ領アンティルから離れて独立しますが、2010年のアンティル諸島解体の際に、オランダの構成国になります。これは植民地や自治領ではなく、本国のオランダと対等な立場で、オランダ王国を構成するというものです。わかりにくいですが、現在のオランダ王国は、オランダ本国のほかにアルバやキュラソーといった国が加わった国という建前になっているのです。

アルバのおもな見どころは?

さて、歴史はそのぐらいにして、現在のアルバを見てみましょう。アルバはカリブの国々の中でも“ほとんど南米”という場所にあるので、気候も“ほぼ熱帯”。夏はかなり暑く、冬でも平均最低気温が20度を下回ることはありません。また、雨量が少なく乾燥した土地なので、島には砂漠やサボテンが点々とするなど、他のカリブの島にはあまり見られない風景も。首都は人口3万人のオランヘスタード。見どころはやはりその自然で、国土の2割を占めるアリコク国立公園では、珍しい動植物や岩絵のある洞窟が見学できます。また、島の北西部にあるカリフォルニア灯台の周りには、カリフォルニア砂丘の真っ白な景観が広がります。もちろん美しい海が一番の観光地にまちがいありませんが。

アルバへ行くにはどうやって?

このオランダ領アルバへ行くには、北米の諸都市、あるいはオランダからのフライトを利用します。また、他のカリブの島々との間にもフライトがあるので、いくつかの島々を巡るアイランドホッピングもいいでしょう。14日以内の滞在ならビザは不要です。日本人にポピュラーなのは、プエルトリコのサンファン発の南カリブ海クルーズを利用して行くことでしょう。これは7泊8日で、セントトーマスやセント・キッツ、オランダ領キュラソーなどにも寄港します。その場合、アルバで過ごせるのは日中1日のみなので、有料のオプショナルツアーに参加すれば、効率よく島内を回ることができますよ。日本ではあまり聞き慣れない場所ですが、ぜひオランダ領アルバのツアーをチェックしてみてください。