「食の都」だけが香港の顔ではありません

「香港」と「アート」がすぐに結びつくという人は、そう多くはないことでしょう。しかし近年の香港では、内外のアートを呼び込む動きが活発になってきています。今回は、そんなアートの試みの場としてふさわしく、しかも成り立ちも香港らしくユニークな、とっておきのスポットをご紹介します。金鐘(アドミラルティ)にある「アジア・ソサエティー・香港センター」がそれです。

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「アジア・ソサエティー」はアメリカの非営利団体です

「アジア・ソサエティー」という団体をご存じですか? 国際交流基金ホームページによれば、アジア・ソサエティーは「アジアとアメリカ合衆国の人々の間の相互理解を目的として1956年ジョン・ロックフェラー3世によって創設された非営利団体」ということです。アメリカ各所に支部があり、アジア各国の中では、上海、香港、マニラ、ムンバイ、メルボルンに支部が置かれています(日本にはないのですね。残念!)。文化の紹介にとどまらず、環境問題、人権問題、女性の地位向上などさまざまなプログラムを実施している団体です。

最寄駅はアドミラルティーですが、ちょっと不便

アジア・ソサエティーの香港支部として2010年に開館したのがこのセンターなのですが、アクセスはやや不便です。私は金鐘駅から歩いて行きましたが、徒歩ではたっぷり20分以上かかりますから、時間がない人はさっとタクシーに乗ってしまうのが賢明かもしれません。もしドライバーがここを知らなければ、「英国総領事館」と告げましょう。アジア・ソサエティー・香港センターは、英国総領事館の向かいに建っています。「正義道(Justice Drive)」という坂道を上ると、右に英国総領事館、左にアジア・ソサエティー・香港センターがあるのです。すぐそばには高級ホテルや大型ショッピングセンター「パシフィック・プレイス」があってにぎやかな辺りですが、それをほんの少し外れて山あいに入るだけで、こんなにも緑豊かで静かな環境になるのか、と驚くほどですよ。