いざ、朝のバードウォッチングへ!

このロッジから出発する、バリ島内の自然観察系ツアーも、さまざまなプログラムが用意されています。ただし、規定の人数が必要です。私はなにしろ一人きりだったので、目当てのツアーは催行されませんでした。しかし、早朝のバードウォッチングツアーにだけは行くことができました。朝食前の朝6時ごろにロッジを出発し、付近のバードサンクチュアリを歩いて回るのです。そこは広々とした湿地帯で、水の浄化施設になっており(バリでそんな場所を訪れる日本人旅行者はほぼいないでしょう)、汚水を浄化処理してヌサドゥアやジンバランなどの水道に再利用しているとのことでした。野鳥観察と一緒にそんな施設も見ることができます。

ありきたりのホテル滞在に飽きたら?「エコロッジ」に泊まってその土地のエコロジーを考えよう! バードウォッチングへ行こう ありきたりのホテル滞在に飽きたら?「エコロッジ」に泊まってその土地のエコロジーを考えよう! バードウォッチングへ行こう

仕事を超えた野鳥への愛情

自然観察指導員(若い女性でした)が付きっきりで図鑑を片手に、「あそこを見て!あれはシギです」、「今鳴いているのはハチドリですよ」と教えてくれます。一緒に歩くうち、彼女は心底から野鳥を愛していることがひしひしと伝わってきます。私に教えてくれるのも職業的義務より、「鳥に会えてうれしい!」という愛情からということが、声音からうかがえました。

キングフィッシャーも見られます!

そんなふうにして指導員の女性と歩いていると、はじめは漠然と“鳥の声”としか聞こえていなかったさえずりを、私もいつの間にか聴き分けられるようになっていました。とくにロッジの名前でもあり、水辺の美しい鳥の代表でもあるカワセミ(キングフィッシャー)を数回見かけたときは、二人で手を取り合うように興奮して、「ああ!なんてきれいなの……ワーオ!すばらしいわ……!」と夢見心地になりました。日本のカワセミとは少し羽の色がちがい、より濃いブルーの体を翻して、水面すれすれをすいすいと飛んでいく自由そのものの姿に飽かず見とれていると、あのエコロッジがこの青い小鳥の名前を冠している理由がわかる気がしました。