海外で窃盗に遭う日本人は年間にどのくらい?

外務省の統計によると、2011年に日本の在外公館が取り扱った邦人の窃盗被害者数が4500人、強盗被害者数が330人だそうです。ちなみに1位は上海領事館扱い。多いのはアジア地域だそうです。「窃盗」を「盗難」と考えると、その場所は大まかに「宿泊施設」と「外出中」の2つに分かれます。どちらが多いかと言えば、やはり外出中だと思いますが、宿泊施設での盗難被害も少なくありません。今回は、客室内で起きる盗難事件のケースをいくつかあげ、その防犯対策を考えてみたいと思います。

海外旅行中に盗難に遭わないためには? 宿泊施設での防犯対策編・その1 海外旅行中に盗難に遭わないためには? 宿泊施設での防犯対策編・その1

どんなランクのホテルでも被害はある

外出中と異なり、ホテルの客室での盗難は、いくら注意していてもなかなか避けられるものではありません。自分のいない間に起きるからです。「安宿だから被害に遭う」とは限りませんし、高級ホテルでも盗難はあります。統計がある訳ではないので私の主観なのですが、「安宿でも高級ホテルでもない、中級クラスのホテルでの盗難」が多いような気がします。国によってそのランク分けは微妙ですが。まずは高級ホテルの場合を考えてみましょう。

カードキーは部屋の出入りの記録が残る

高級ホテルでは、もし盗難事件が発生すると評判が気になるので、従業員が盗んだり、お客が保険金目当ての狂言を起こしたりしないように、セキュリティー対策をしっかりしています。部屋番号が書かれていないカードキーを使うのもそのひとつ。カードキーは使用状況がホテルのシステムに記録されるので、お客が留守中に部屋の出入りがあってもわかる仕組みになっています(誰も入っていないことを証明できれば、ホテル側も保険金狙いの狂言を防げます)。また、高級ホテルなら防犯カメラも設置されているので、従業員もそのことを知っており、あまりリスクは犯さないでしょう。とはいえ、お客が在室中に、招き入れた第三者が一瞬の隙をついて盗んで行く、という事例もあります。また、「記録が残る」というだけで、そもそもカードキー自体を盗まれたり、データを書き換えられてしまったりした場合は、どうしようもありません。

泥棒は外からやってくるとは限らない

安宿やゲストハウスの場合、客室数が少ないことや、家族経営だったりすることもあり、外から不審者が入ってくるとすぐわかります。そのため、思っているよりも盗難事件は少ないかと思います。しかしそれでも従業員や宿泊客が泥棒なら、疑われることなく部屋の前までは来られますよね。となると、部屋に鍵をかけるだけでは不十分です(安宿だと自分の鍵に付け替えられる所もあります)。貴重品は、セーフティーボックスが部屋になければ、面倒がらずにフロントに預けたほうがいいでしょう(続く)。