最近よく聞くドミトリーって何?

ドミトリーの原語は、英語でDormitory。略してDorm(ドーム)とも呼ばれています。もともとは学校の寮や寄宿舎の相部屋や大部屋を指すもので、一般的には、ひとつの客室に二段ベッドが数台置かれています。欧米のユースホステルなどでは昔からお馴染みですが、近年、タイでもこのタイプの客室を持つホステルが増えてきました。タイでは安宿でも個室が基本なせいか、「ドミトリーって何? どんなところ?」という旅行者にときどき会うので、ここでは最近のタイのドミトリー事情についてレポートします。

個室と変わりない宿泊料なのに若者に大人気。タイで増殖中のドミトリーとは? 前編 個室と変わりない宿泊料なのに若者に大人気。タイで増殖中のドミトリーとは? 前編

イマドキのホステルはお洒落で設備も充実

1ベッド1泊250バーツならお手頃ですが、500バーツ、1000バーツと、個室相当またはそれ以上の宿泊料金をとるブティック・ホステルが人気を集めています。その人気の理由は何でしょうか? ひと昔前のドミトリーといえば、古いビルに古いベッド、水シャワー。でも安いから仕方ないか…、というものでしたが、今は違います。お洒落な内装で、客室や共同バスルームは清潔。さらにくつろげるラウンジやカフェ、バーなど共用スペースが充実しています。エアコン、ホットシャワー、Wi-Fi完備は当たり前。

共有スペースでの出会いも楽しみ

ドミトリーだと自分のテリトリーは、ベッドの上だけ。たとえ寝心地のいいベッドだとしても多少の閉塞感はあるので、自然とラウンジなどの共用スペースに人が集まります。旅行者同士で情報交換したり、意気投合した人たちとグループで遊びに行ったり。いろいろな国からやってきた旅人たちと友達になれるのもメリットです。あくまで知らない人なので、簡単に誰でも信用しすぎるのは禁物ですが、旅人同士で珍道中の話をするのは楽しいものです。

旅の感動を分かち合える“ドミ友”の効能

「ワットポーの涅槃仏。足の裏がすごかった!」という感動や、「これマーケットで買ったの」みたいな買い物自慢。ひとり旅は気ままでいいけれど、こんな他愛ないことをリアルタイムで分かち合う相手がいないのはつまらない。SNSに投稿して日本の友達に「いいね!」してもらうのもいいけれど、実際に誰かに話すほうがずっといい。しかもみんなそれぞれ予定があるから、「私は東へ、あなたは西へ」とドライな付き合いでOK。上手に付き合えれば“ドミ友”はつくる価値アリですよ。(後編につづく)