月に数回しか運行しない観光列車

南米のアルゼンチンのサルタには、鉄道駅があります。しかし、アルゼンチンでは、公共交通機関としての鉄道は大きな都市部のみであり、ここサルタにはありません。この駅は、観光列車「雲の列車」専用の駅です。運行日程は、月によって異なり毎週1〜2便のみです。さらに出発時間は朝7時5分のみです。なぜ雲の列車という名前なのでしょうか。

標高4220mを走る絶景列車! アルゼンチンの「雲の列車」に乗ってみよう。その1 紹介編 標高4220mを走る絶景列車! アルゼンチンの「雲の列車」に乗ってみよう。その1 紹介編

世界で5番目に高い位置を走行する列車

この鉄道は、チリとの国境近くにある鉱山町「ソコンバ」への交通機関として1921年に着工、その11年後に完成しました。しかし正式に運行が開始されたのは1948年。1970年代後半にその運行の歴史を終えましたが、その後、何度かの改修工事の後、2008年に観光列車として復活したのです。そして路線の最高地点の標高4220mにある、高さ70mの「ラ・ポルポリージャ鉄橋」の下にしばしば雲が見られるということで、「雲の列車」と名づけられ、新たな観光物件となったのです。

ネット予約、または当日窓口にてチケット購入

サルタの町には旅行会社が数多くあり、列車の予約にも対応しています。駅に直接赴いても、運行日以外は人の気配がありません。私は、オンラインで予約をしました。オンライン予約は、90日以上前であれば割引があるそうです。座席は当日、駅の窓口で勝手に埋められてしまいます。可能であれば、進行方向左側の席を是非取ってください。渓谷、クレイマックスの鉄橋を見下ろすことができます。料金は、オンシーズンとオフシーズンで異なり、どちらも意外に高いです。それには、理由があります。

様々な事態に配慮された列車

列車は10車輌あり、最大640人の乗客を運ぶことができます。前述したように、最高地点は4220m、サルタの町よりも2000mも高い所にあります。そのため、高山病を危惧し、列車内には看護婦が2人同乗、また酸素ボンベも搭載しています。急を要する場合は、列車と併走している救急車で搬送することが可能です。各旅客車輌には、1人の客室案内人が搭乗しており、的確なサービスと対応をしてくれます。列車の真ん中の1車輌には売店が設けられ、軽食と飲み物が購入できます。(その2へ続く)