スーツケースにするかリュックにするか

インターネットの掲示板を読んでいると、「海外旅行に行くのに、スーツケースがいいかリュック(この場合は大きいバッグパックのことでしょう)がいいか」と悩んでいる方は多いようです。スーツケース、バッグパック、ともに長所と短所があります。それがあるから、 “スーツケース派”と“バッグパック派”に分かれるのですが。しかしこれは、「その人がいつもどんな旅をしているのか」という旅のスタイルの違いに、大きく変わっているのです。

ツアーならスーツケースが楽

もしその旅行が団体パッケージツアーなら、よほどの秘境へでも行くのでない限り、これはスーツケースでいいでしょう。自分で荷物を運ぶことはほとんどないのですから。ツアーならばバスへの積み降ろしはポーターがしてくれますし、自分で運んでもせいぜい空港などの舗装されている場所での横移動です。「スーツケースを持っての観光」もなく、移動中の観光でもバスの中に積みっぱなしにしておけます。また、団体ツアーでなくても、たとえば「パリ滞在6日間」のような一カ所滞在型の個人旅行なら、スーツケースのほうが楽でしょう。

公共交通機関を使って移動するなら

一方、バッグパックは、「移動が多い」「荷物は常に自分で運んで管理」「公共交通機関を使っての移動が主」のようなスタイルの旅行に適しています。公共のバスや列車を使って旅をする場合は、荷物の管理は常に自分がしなければなりません。スーツケースは手を離してしまうことがありますが、バッグパックなら常に背中に背負えますし、両手もふさがりません。駅のトイレだって背負ったまま入って行けます。

頑丈さと物の出し入れを考えるとスーツケース

バッグパックの短所はずっと背負っていると「重い」こと。それに「ショックに弱い」「汚れやすい」「水に弱い」こともあります。スーツケースのように頑丈ではないので、壊れ物は入れられません。その点はスーツケースのほうが安心ですね。ただ、最初から壊れやすいものを持って行かないのなら、バッグパックでも問題ないでしょう。物の出し入れに関しては、「面」として使えるスーツケースのほうが便利です。バッグパックは、下のほうに入れたものは非常に取り出しにくいのです。

結局は旅のスタイルによる

私は仕事柄、移動が多いのでバッグパックスタイルの旅行が多いのですが、ツアーや移動があまりない旅、欧米のように舗装が行き届いている国では、飛行機に持ち込めるような小さなスーツケースも利用します。荷物を引っ張って行けるのはかなり楽です。その反面、「バッグパックだったらローカルバスが使えたのに」とか、エレベーターのないホテルでスーツケースを持ち運ぶのに苦労したこともあります。安宿やユースホステルにスーツケースを持って行く人はあまりいないように、とにかく、旅のスタイルと行く場所によって、どちらかチョイスすればいいのではないでしょうか。