海外へ行くための予防接種

海外旅行を思い立ったとき、心配になることのひとつに病気があります。風土も食べ物にも慣れていない外国で、日本にはないような感染症にかかったらどうしよう……。そんな不安を軽減してくれるのが、ワクチンを用いて行なう予防接種。しかしどれを打ったらいいものなのか、果たして本当に接種が必要なのか、不慣れな場合はとまどうかもしれません。そんなときは厚生労働省検疫所などのサイトを見ると、かなり詳しい情報を得ることができます。

どのワクチンを打ったらよいか

海外でかかりやすい病気でワクチンの開発されている物は、黄熱病、A/B型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオ、日本脳炎など。なかでも狂犬病は、発病すると100%死にいたる恐ろしい病気で、日本脳炎も死亡率が高いです。ただし、動物に触れない、蚊にさされないよう気をつける、などで防ぐことも可能です。各ワクチンの接種は1回のみのものと、期間をあけて数回打たなければならないものがあり、値段もさまざま。訪れる地域、出発までの時間と旅行の長さ、懐具合、そして防げる病気かどうかを検討して、打つワクチンを決めましょう。

破傷風とA型肝炎、黄熱のワクチンを打つ

かつて長期旅行に出発する前の私が選んだのは、破傷風とA型肝炎、そして黄熱でした。破傷風は私の年代なら1回の接種でよく、かつ効果が長続きするというお得感が決め手となりました。A型肝炎(2回接種)は値段は張りましたが、食べ物によって感染する予防しにくい病気であること、かかると死ぬことはないものの、長期間苦しむということで決めました。なお、黄熱は生ワクチン(生きている病原体を使用)のため、ほかの予防接種がすべて済んだ後でないと受けられません。このため合計3回、東京検疫所や日本検疫衛生協会に通うことになりました。

実際には感染者は意外に少ない

実際旅行を始めてみると、私が予防接種を受けたような病気にかかって苦しむ旅行者には一度も出会いませんでした。したがって短期間であればなおさら、絶対必要な予防接種というのはほとんどないと思います。ただし、入国時にイエローカード(黄熱予防接種証明書)の提示が求められる国へ行くなら、黄熱を打つ必要はあります。その一方、ネコに引っかかれても狂犬病になりはしないかとびくびくしていました。人によって病気のかかりやすさはもちろん異なるでしょうが、予防接種も保険と同じ、安心をお金で買う類のものかもしれません。