ボロは着てても心はパッカー」はもう古い?

先日、タイの安宿で、ひとりの日本人大学生バックバッカー(男性)に会いました。ちょうど彼は、宿で働いているタイ人の若い兄ちゃんと出かけるところで、少し立ち話をしたんですが…。(男性談)「沢木耕太郎の『深夜特急』に憧れ、あんな旅をしたいと思って出てきました。できるだけボロい格好して旅行しようと思って、まずタイに来たんですが、周りを見るとタイ人でもそんな格好している人いなくて…。段々恥ずかしくなってきたところで、あの若い兄ちゃんに『そんなんじゃモテないよ?』って言われたんですよ。彼が服を見立ててくれると言うので、これから買いに行ってきます」。そうです。いくらバックパッカーといっても、ボロではいけません。今回は、どんな服装が機能的でこざっぱりしているのか、まず“男性編”から考えてみましょう。

荷物はできるだけ軽く!

とにかく荷物を持っての移動の繰り返しのバックパッカーは、“軽く”“小さく”がモットーなので、彼らは服も最低限にしています。バックパッカーは、たいてい一年中夏に近い国や地域を回ることが多いでしょう。そこで東南アジアや南アジアに行くなら、私のおススメは「3日分の下着(2日に1度洗濯)、上着もTシャツにすれば下着と兼用、襟付きシャツ半袖2枚、冷房対策に長袖1枚、ジーンズは替えの予備を含め2本、あるいは洗っている間は1本は短パンで過ごす、靴下は乾きにくいので4足」を基本とするもの」です。乾季の場合は一晩で乾くのでこれでOKですが、雨季の旅はもう1枚余分にあるといいかもしれませんね。

気合いが入り過ぎなのも考えもの

インドやタイでよく出会う、「髪の毛レゲエ風、ヒゲ、衣服は現地で買ったエスニック風のパンツやシャツ(しかし現地の人は誰もそんな服は着ていない)、足下はサンダル、アクセサリー有り」と、「これはかなり気合いが入っている」と思わせる旅行者。話しかけるのも一瞬ためらってしまいますが、話してみると「いやー、ひとり旅初めてなんですよ。昨日、ドミトリーに泊まったけど、怖くて」とか「インドに来てまだ一週間ですけど、下痢がひどくて帰ろうと思います」だったり、意外に普通です。服装に気合いが入りすぎて、周りから浮いていませんか。ベテランのバックパッカーほど、目立たない格好をしています。

TPOを考えて服を選ぶ

どこでもジーンズにTシャツ、サンダルは楽ですが、TPOを考えましょう。たとえば東南アジアや南アジアの男性は、行楽地でない限りあまりTシャツは着ていません。少し地味な襟付きシャツが好まれています。たまにはちょっといいレストランへ行ったり、人の家に招待されたりということも考え、乾きやすい襟付きシャツがあると便利です。世界中どこでも人は「見た目で判断」しますから、ラフすぎる格好は、マイナスにしかなりません。サンダル以外に、せめてスニーカーぐらいないと困りますよ。