海外では日本の保険は使えない?

海外旅行に出かけるとき、保険に入っていますか? この場合の“保険”とは、旅行中に起きた事故やケガ、病気による入院や治療費を補償する、“海外旅行傷害保険”のこと。「どうせ短い旅だし、ツアーだから心配もいらない。第一、今まで加入していても使ったことはないから」。そんな方もいるでしょう。でも、それはたまたま運が良かったからかもしれません。万が一にしても、海外旅行中に入院することになったら、日本の保険は使えません。つまり、「全額負担」になるのです。

保険に入らず、入院してしまったらいくらかかる?

まず、入院治療費が高いと言われるアメリカで入院したら、と考えてみましょう。外務省のHPには「ニューヨーク市マンハッタン区の治療医療費の例として、「一般の初診料が150〜300ドル、専門医が200〜500ドル、入院すると室料だけで数千ドルかかる」と書かれています。救急車による搬送も有料な国。もし、骨折して救急車を呼んで1泊入院してしまったら…。あっという間に100万円近く飛んでしまうと想像するだけで、恐ろしくなりませんか?

ネパールでバス事故。でも、保険に入っていたら

私の友人にこんな女性がいました。彼女はそれまで海外はグアムとハワイしか行ったことがなく、海外旅行傷害保険に加入したことがありませんでした。しかしそのときは、行き先が初めて行くアジアの国のネパールだったため、行きの空港で急に心配になり申し込んだそうです。ネパールに到着して数日後、乗っていた夜行バスが事故に遭いました。血まみれになり、動けない状態になるほどのケガをした彼女は、帰国後も半年間、通院を余儀なくされました。現地バス会社からは微々たる見舞金しか出ず、運転手はその場から逃走し、行方不明。「あのとき保険に入っていなかったら」と今でも彼女は思い出すたびにゾッとするそうです。

もしものときのために、携行品特約に

また、ケガや病気だけではありません。基本契約ではありませんが、海外旅行傷害保険には「携行品損害」という特約があります。これは持ち物が盗難に遭ったり、故障、破損などしてしまったりした場合に、その金額、あるいは修理費を補償するものです(ただし時価計算で買ってずいぶん経ってしまったものは、購入時の金額よりかなり低くなります)。最近は海外にノートPCやタブレット、スマホを持っていく人も多いので、もしものときのために、これも加入しておいたほうがいいですね。置き忘れや寿命で壊れた場合は対象外ですが、盗難、移動中の振動やうっかり落として壊した場合は補償されるので、この加入もお忘れなく。