海外旅行をするのに英語は絶対必要?

「海外旅行はしたいけど、言葉ができないから……」。こんな人がときどきいます。この場合の「言葉」とは、一般的に英語のことでしょう。日本人の英語に対するコンプレックスには根強いものがあるようです。聞く、話すが苦手なのは学校の英語教育に問題があるなどとも言われますが、日本人のシャイな性格もその傾向を助長していそうです。恥をかきたくないという気持ちが強すぎて、旅すらも敬遠する結果となっているのではないでしょうか。

最初から英語ができる必要はありません。旅は言葉の格好の訓練場所! 最初から英語ができる必要はありません。旅は言葉の格好の訓練場所!

英語ができないのは当たり前、と認める

結論から言うと、旅をするのに最初から英語が話せる必要はありません。聞く、話すができなくて恥ずかしいと思うのは、それが学校で長年勉強してきた英語だからこそ。海外留学を体験した私が思うのは「日本での勉強だけで自由に話せるようになるのは、どんな語学でも至難の業」ということ。言葉が口から出てくるようになるには、勉強だけでなく訓練と慣れが必要です。「日本人なんだから、英語なんてできなくって当たり前」くらいに開き直っていてもいいのです。

通じるのも通じないのも楽しい経験

また、言葉が通じないからこそ感じる人々の優しさや旅の楽しさがあるのも事実。私の初めての旅は台湾でした。大学で知り合った台湾人の友達と共に行き、彼女の家に泊めてもらったのですが、家族の嬉しそうな表情と心からの歓待、片言の英語でも根気よく会話をしてくれた彼女の友人との思い出は、20年以上を経た今でも色あせることがありません。何より「こんな英語でも通じている」という新鮮な驚きがありました。これまで学校で習ってきた無味乾燥な英語が、初めて生命をもった瞬間でした。

旅しながら英単語を身に付ける

言葉が通じないというのは、もちろんいいことばかりではありません。不便な思いをしたり、困ったりすることも多いでしょう。それならば旅行中に、少しずつ覚えていくのはいかがでしょうか。言葉は個々の単語の連なりで、それらを並べるだけでも割と意思の疎通がはかれるもの。本や電子辞書などを使って、単語の意味をひとつひとつ覚えていくだけでいいのです。そして格好悪さなんて気にせず、どんどん口に出してしまうのが上達のコツ。覚えたばかりの単語を使えたり、忘れていた単語をひょいと思い出したりすると喜びもひとしおです。少しずつ会話ができるようになるのを実感するのも、旅の楽しみとなるはずです。