心と体のリフレッシュは、別物

旅行中の時間は、平凡な日常とはまったく切り離されたひととき。それが旅の楽しさであり、だからこそ人は旅を求めるのでしょう。でも、いくら心がリフレッシュしても、体は日常と切り離されるものではありません。海外旅行の場合、ただでさえ時差や気候差で疲れるのに、食を楽しみたいという欲望に負けて、ついつい無理をしてしまいがちです。

意外と忘れがち、旅行中は食事のすべてが“外食”。健康管理は食事から。 意外と忘れがち、旅行中は食事のすべてが“外食”。健康管理は食事から。

旅先で、あなたは一日何個の卵を食べている?

「ついつい無理をする」というのは、日本人には完食が難しい大盛りの料理をがんばって食べきってしまうなどということばかりではなく、無意識のうちに食のバランスを崩しているかもしれないという意味です。たとえば“卵”。東南アジアのどこかを旅行するとします。ホテルの朝食で、卵2個を使ったふわふわオムレツやスクランブルエッグに感激。お昼には目玉焼きを載せた焼きそばやチャーハン(東南アジアでは一般的スタイルです)。夜はカレーライスや煮豚にゆで卵か煮卵が載った一皿や、卵を使ったお好み焼き風の軽食、これにおやつや食後のデザートとしてケーキやクッキー、卵を練り込んだ麺のヌードルスープなどが加えたら……さあ、一日に卵を何個分食べているでしょう。

暑い国でも寒い国でも、摂り過ぎは禁物

ここでは卵を例に挙げてみましたが、油脂類や飲料なども同じです。暑い国ならふだんよりも冷たいジュースやビールなどを摂りすぎるし、寒い国では熱いスープ類がうれしくていつの間にか油分や塩分過多になっているかもしれません。出てきた料理の分量の多さに驚いたことは、海外で多くの人が経験しています。しかしそれは目に見えるので自分で調節しやすいですが、無意識のうちに過剰摂取している食品が落とし穴です。

大事な旅の時間を台無しにしないために

旅行中は、食事すべてが“外食”です。ふだんの生活でも自炊などまったくしないという人もいるでしょうが、それでも食生活自体が日常と旅先では変わるので、同じ外食でも負担がちがいます。旅行の途中で、「なんだか調子が悪い」「下痢や便秘をしているわけでもないが、食べたいものが入っていかない」と感じたら、それまで自分が口に入れてきたものを、残らず振り返ってみましょう。たとえば「卵の食べ過ぎ」などと原因がわかれば、次の日からは気をつければいいのです。心のリフレッシュのつもりが、体は悲鳴を上げてしまった、なんてことにならないよう、気を使いましょう。