三脚だけど、三脚じゃない不思議な器具

三脚を英語では「トライポッド」と言います。アメリカの会社が開発した「ゴリラポッド」のポッドは、おそらく三脚から来ているのでしょう。使い方も、カメラを固定するという意味では三脚と同じなのですが、三本の脚を伸ばして平らな所に置いて使う三脚と決定的に違うのが、脚が伸びない代わりに三本の脚それぞれがグニャグニャと曲がるということ。この曲がる脚でカメラを固定することで、三脚では考えられないような使い方できるようになっています。

三脚の概念を打ち破ったゴリラポッドで、撮影の楽しみが広る 三脚の概念を打ち破ったゴリラポッドで、撮影の楽しみが広る

そもそも三脚って必要なの?

周りに頼める人がいない状況で、ひとり旅の人が自分の記念写真を撮る、あるいは2人旅で2人一緒の写真を撮る……。三脚が必要になるのはそんな時だけ、と思っていないでしょうか。確かに三脚がなくても困らないと思う人は多いでしょう。でも三脚があることで、写真のクオリティが数段上がるのであれば、用意する意味があるでしょう。例えば暗い室内でストロボなしで写真が撮りたい、美しく夜景の写真が撮りたい、そんな時は三脚は必須です。手振れが目立つ望遠レンズでの撮影、あるいはマクロ(接写)での撮影も、三脚を使うと劇的に撮影結果がよくなります。

いつでもどこでも使えるカメラ固定器具

夜景にしても、マクロ撮影にしても、要はカメラが動かず固定されていればいいわけです。ところが撮影するところが、いつもしっかりと三脚が置ける場所であるとは限りません。例えば車の中から望遠レンズで野生動物の写真が撮りたいと考えた時、ゴリラポッドの曲がる脚は、窓を開けた車のドアに固定ができます。もし木に登って写真を撮ろうとすれば、枝にゴリラポッドの脚を巻きつけてカメラが固定できます。狭い室内でも、テーブルの脚にゴリラポッドの脚を巻きつければ、全員で記念写真が撮れます。

スマホから大型カメラまで、種類はいろいろ

元々コンパクトカメラのような小さなカメラ専用の固定器具として発売されましたが、その機能の高さから引き合いが多数メーカーに寄せられました。その結果現在はスマホカメラから、業務用のテレビカメラまで、多くのサイズが作られています。便利なアイディアグッズが、プロ用の器材としても使われるようになっているのです。実際に手に取ってみると、自分なりのいろいろな使い方が浮かびそうなこの道具。ユニークな名前と形で注目されそうですが、実用性も高い便利グッズとして、旅に持っていってもきっと役に立つでしょう。