- 菅沼佐和子
- 東京在住。おもに旅行ガイドブックの「地球の歩き方」シリーズや、女性向けガイドブック「ことりっぷ」などの取材、撮影、執筆を行っている。インドや中国、ヨーロッパの取材が多いが、なかでもインドは近年プライベートでもよく訪れているお気に入りの国。
出発エリアをに変更しました。
あなたも海外で活躍できる!? コーディネーターという仕事
仕事柄、海外在住の日本人コーディネーターに会うことがたびたびあります。「○○コーディネーター」といえば、職種や資格の名称としてよく使われますが、ここで述べるコーディネーターとは、企画の提案やアドバイスからアポ入れ、スケジュール作り、現地でのアテンドと通訳などをする人のこと。本やテレビなどのメディア相手、または企業の視察など、さまざまな依頼主の要望によって旅をアレンジするのが仕事です。
コーディネーターをする人には専業の場合と、ガイドや通訳・翻訳、日本語教師、旅行会社、ライターなどの本業を持つ人があき時間を利用してやっている場合があります。基本的に依頼あっての仕事で、資格は必要ありません。ギャラは交渉制で国や個人によって異なりますが、1日あたり数万円というなかなかの高額。調べ物などの下準備は日数に数えない、日本との物価や税率の差が大きいなど、大変な面はいろいろあって専業の人もあまり多くないようですが、日当だけ見るとそんなに悪くない条件に思えます。
ただし、優秀なコーディネーターになろうと思ったら、かなりたくさんのことを身につけなくてはいけません。現地の人と不自由なく話せる語学力はもちろんのこと、その町や国に関する知識があるか、現地で顔がきくかどうかも大事な要素。高度な専門知識が必要なこともありますし、外国に住んでいながらも、日本人とかけ離れていない感覚をもつことも重要です。そしてアテンドの際に適切な気配りができるかどうかは、依頼主に与える印象をかなり左右します。
どのように仕事を得るのかはさまざまです。知人から紹介される場合もあるでしょうし、インターネット上や本などに書いた記事が目に留まって依頼が来る、ということもあるでしょう。観光局から話がくる場合もあります。住む場所はメディアの露出が多い大都市であったり、重要な会議や見本市が行われる町だったりするのがいいのでしょうが、在住日本人が多いと競争が激しくなります。海外で働きたい!という夢をもつあなた。まずは現地で仕事を見つけて修行を積み、一流のコーディネーターを目指す、なんていうのはいかがでしょう?
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/03/08)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて