一度だけピックアップ付きツアーに参加した理由とは

海外旅行に行くとき、「自分で航空券とホテルを押さえる完全自由旅行」「フルパッケージツアーに参加する」、その中間を取って「空港〜ホテルのピックアップだけを現地の係員がするツアー」、どれにするかで迷う人もいるのではないでしょうか。私はいつも完全自由旅行ですが、一度だけピックアップサービス付きツアーに申し込んだことがあります。バリ島ツアーで、最終日にシンガポール1泊立ち寄りを組み合わせる形のものでした。バリ島のフォーシーズンズリゾートに泊まってみたかったのですが、自由旅行では予算の都合で手が届かず、やむなくツアーにしたのです。

人によってピックアップ付きツアーに期待するポイントはちがうものです(前編) 人によってピックアップ付きツアーに期待するポイントはちがうものです(前編)

まずはバリ島でのガイドさんと待ち合わせ

自由旅行が何より好きな私は、「ツアーなんて…」とやや後ろ向きでしたが、行ってみるとこれはなかなかいいものでした。その体験をお話しします。バリ島で一人、シンガポールで二人の現地係員のお世話になりました。彼らは現地の簡単な日本語ガイド兼専用車の運転手だったので、ここでは便宜的に「ガイドさん」と呼びます。バリ島でのガイドさんは、ほどよく脱力してやる気のない感じが、私にはちょうどマッチしていました。

商売っ気のなさが好印象

まず初日、空港の出口での出迎えは、手にお客さんの名前を書いた札を捧げ持って待っているものですが、彼はまったくの手ぶらで、柱にもたれて大あくびをしているところを私のほうが探しまわってやっと見つけました。だらだらと送迎車に案内し、“こんなものをもらってもあなたも困るだろうけど、会社の決めごとなんでしょうがないんです”とでもいうような様子で、すでにしおれかかった花の飾り物を「これ、プレゼントです」。その商売っ気のなさそうな態度がむしろ好印象でした。フルパッケージほどではないにせよ、旅の中のそれなりに長い時間を一緒に過ごす相手ですから、波長が合わないと損した気分になりますよね。あまり無駄口もきかず、時折脱力した声で「超ダサいネ」などとつぶやいたりするのでけっこう笑わされました。

ツアーでありがちな「土産物店への立ち寄り」に?

ガイドさんは、ツアーに組み込まれている街スパへの送迎もしてくれました。そのスパからの帰り道、大変言いにくそうに、「これから一つだけ、お土産の店に寄ります。スミマセン。会社からのノルマです……」と言ってきました。これは、場合によっては揉め事になるかもしれないケースですよね。このツアーのパンフレットには、土産物店への立ち寄りについては記載されていなかったのですから。(後編へ続く)