暗闇のドライブで疲れ果ててホテルへ

カナダの世界遺産「グロスモーン国立公園」を訪れたときのことでした。ディア・レイク空港からレンタカーでドライブ。照明灯の少ないくねくねしたハイウェイをのろのろと走って約1時間半。観光の拠点となる小さな町、ロッキーハーバーにたどり着いたのは夜でした。予約しておいたホテルにチェックイン。お腹が空いていたので食事ができるか尋ねると、「ホテルのレストランはすでにクローズ。近くのレストランも、そろそろオーダーストップ」と。仕方ないので、ホテルのパブでスナックとビールを買って部屋に行きました。

ちょっと一服が命取り!? ホテルのバルコニーでうっかりロックアウトしてしまったら… ちょっと一服が命取り!? ホテルのバルコニーでうっかりロックアウトしてしまったら…

バルコニーでほっとひと息のつもりが…

シャワーを浴びた後、星空を眺めながらバルコニーで「やれやれ」と一服。部屋に戻ろうとすると、ドアが開かない。なんとオートロックだったんです。ロックアウトは何度か経験済みなので客室を出るときは注意していたのに、油断していました。これはマズイ。しかも寝間着代わりの半袖Tシャツと短パン、裸足にスリッパという出で立ちです。9月でしたが、カナダ最東端のニューファンドランドの夜は冷える。シャワーで温まった身体もだんだん冷えてきました。

まさかのロックアウトで途方に暮れる

どうして携帯電話を持って出なかったんだろう、せめてフリースを着て靴下を履いていれば…。確実にヘビーな風邪は引くだろうけど、まさか凍死はしないよね?「その一服が命取り」ってスポーツ紙に書かれたりして…。頭に浮かぶのはしょうもないことばかり。不幸中の幸いでバルコニーはメインロードに面していたので、誰かが通りがかるのを待つことに。とはいえ近くのレストランが閉まったらジ・エンド。バルコニーの高い塀に背伸びをしてしがみつき、道路をジッと見ていました。

通りすがりの青年に、ヘルプ・ミー!

レストランの灯りが少し暗くなり、そろそろ閉店か…と絶望しかけたとき、ひとりの青年が歩いてきました。きっとこれが最後のチャンス。ジャンプして手を振りながら大声で叫びます。「ロックアウトしちゃったから、誰か呼んできて!」。最初は「何だ?」といっていた青年にも必死の訴えが通じ、彼は部屋番号を尋ねると、「まかしとけ」といってホテルの中に。しばらくするとノックの音が聞こえて、ホテルのスタッフがおそるおそる部屋に入ってきました。

爆笑された恥ずかしさと悔しさを教訓に

スタッフは窓にへばりついた私を見つけると、ようやく状況がわかった様子。ドアを開けるやいなや、抱腹絶倒です。悔しいので「オートロックだって教えてよ!」と負け惜しみをいうとさらに大笑い。あ〜、恥ずかしい。それからというもの、バルコニーの鍵は必ず確認。何かを挟んで完全に閉まらないようにして出るようにしています。バルコニーでロックアウトしたら、外の人に助けを求めるしかないので、携帯電話やスマートフォンは持っていきましょう。