出発エリアをに変更しました。
ドア付き個室が増えるビジネスクラス
2010年前後を境に、シートが180度リクライニングして水平になる「フルフラットシート」が主流となったビジネスクラス。シートの配置も、隣席を互い違いに配する「スタッガード配列」や、シートを斜めに配置する「ヘリンボーン配列」と、どの席からも通路にアクセスできることが売りのひとつになっています。2020年を目前にさらに進化し、ドア付きの個室タイプが長距離路線用シートを中心に増えており、プライバシー確保がさらに進んでいます。これまでは18インチクラスで大型と呼べた個人用モニターも、24インチクラスを採用する航空会社が登場。ファーストクラスとの差がさらに狭まり、欧米では高級化したビジネスクラスに吸収する動きもあるほど。そして、シート配置を工夫することで足もとの広さは1人分ながらも、背もたれはほぼ2人分ある「ワイドシート」も登場しており、自宅のリビングでくつろぐかのような空間に進化しています。
自分好みの過ごし方が可能
空港では専用チェックインカウンターや保安検査場の優先レーンが使え、混雑時間帯でもあまり待つことなく航空会社のラウンジに入室でき、時間の無駄が少ないのがメリット。到着時も、ファーストクラスやマイレージ最上級会員に次ぎ、手荷物を優先的に受け取れます。預けられる手荷物の上限は、ANAは32kgまでの荷物を最大2つ、JALは3つまでと、航空会社により差が出るのがこの分野。また、対象路線と運賃であれば、到着空港から対象地域内の目的地まで、ハイヤーで送迎するサービスを提供する航空会社もあり、疲労軽減や時間価値を高めるサービスが目に付きます。一方で、ラウンジはマイレージの上級会員も利用するため、時間帯によっては混雑することも。
これまでは長距離路線はフルフラットシート、中距離まではリクライニングが120度程度の「ライフラットシート」と区別する航空会社が多かったのですが、フルフラットの割合を高める航空会社が増えています。ファーストクラスのように寝具を用意したり、カーディガンの機内貸出といった、睡眠の質を高めるサービスも増えており、極めつけがドア付き個室タイプのシートでしょう。海外の航空会社では20時間近いフライトも登場しており、自宅のリビングのようなシートが主流になれば、乗り継ぎ便よりも早く楽に目的地へ向かえます。一方で、ビジネスクラスで主流の1列あたり1-2-1席配列の中央席を、ペアで使えるように工夫する航空会社も。個室感を高めると同時に、さまざまな旅行スタイルに合わせられるシートが登場しています。
フルフラットシートが主流になるとともに、個人用モニターが24インチクラスに大型化してホームシアターのようになりつつあります。視聴できる映画の種類が増えただけでなく、機内インターネット接続サービスで使う衛星回線を活用して、ニュースやスポーツ実況番組のライブ配信も見られるようになってきました。これらを大画面で楽しめる上、4K対応モニターを採用することで高解像度コンテンツにも対応する航空会社もあるほど。大型テーブルと電源コンセント、充電用USB端子は必須化し、HDMI端子を使ってノートパソコンの映像を個人用モニターに映し出すことも可能になり、映画を見てくつろぐだけではなく、空飛ぶオフィスとして使えるビジネスクラスもあります。
空の旅の楽しみと言えば機内食。中でもビジネスクラスは各社がしのぎを削るクラスで、有名シェフとのコラボメニューも多くなってきました。ウェルカムドリンクでシャンパンやオレンジジュースを飲んだ後は、上空で前菜、メインディッシュ、デザートと進んでいきます。近年は外国人客も和食を選択する光景がよくみられるようになり、ご飯やパンといった食事の基礎的な部分の底上げも進んでいます。デザートは好きなチーズやケーキをチョイスするタイプが多く、到着前の2食目までにはラーメンなどの軽食も食べられます。 セルフサービスのバーカウンターでアルコール類やスナックをいつでも手に入られ、自分のペースで過ごせるのもビジネスクラスの醍醐味(だいごみ)。最近では、食事の時に使う照明を工夫し、より料理がおいしく見えるように演出するシートも現れています。
写真提供:Aviation Wire / 調査年月:2020年1月時点
航空会社の主な提携グループ(アライアンス)は「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」の3つ。 世界の主要航空会社は、ほとんどがこのどれかに加盟しています。同じ提携グループならマイレージが貯めやすいので、自分が使う航空会社と同じグループの航空会社がどこかを確認しましょう。
※2019年4月時点に運航しているアライアンス情報です。最新の情報は航空会社にご確認ください。
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