出発エリアをに変更しました。
快適さはかつてのビジネスクラス並みに進化
ビジネスクラスの航空券まではお金を掛けたくないけど、快適で疲れにくい旅をしたい時にぴったりなのが、プレミアムエコノミークラスです。“プレエコ”と略されることも多く、航空券の種別上はエコノミークラスながらも、シートはかつてのビジネスクラスを彷彿させるほどゆったりしています。航空会社によっては、当日空席があれば多頻度利用者に無料アップグレードを提供していることも。エコノミーとの差額から、何かの記念で旅行する際に利用するのも良いのではないでしょうか。前席とのシートピッチは、フルサービス航空会社(FSC)の国際線エコノミークラスで一般的な34インチ(約86センチ)よりも10-20センチほど広い38インチ(約96センチ)から40インチ(約102センチ)程度が主流で、シート幅もゆったり。最近はドリンクもワンランク上のものも選べる傾向になりつつあります。
機内も空港もひとつ上のサービス
多くの航空会社では専用チェックインカウンターを用意。プレエコは1便あたり30席弱のことが多く、待たずにチェックインを済ますことができます。保安検査場を通過後は、自社ラウンジを利用できる航空会社が多く、混雑するカード会社や空港会社のラウンジよりもゆったり過ごせるのも魅力です。到着時も、預けた手荷物がファーストクラスやビジネスクラスに続いて引き渡されることが多く、エコノミーよりも時間を有効活用できる点もポイントと言えます。かつてはシート以外はエコノミーと大差のない印象でしたが、空港でもビジネスクラス並みになりつつある、お得感のあるクラスです。
シートピッチとシート幅が広く、エコノミーよりも長時間のフライトでも快適に過ごせます。エコノミーが横1列あたり3-4-3席で10席配列の機材でも、プレエコは2-4-2席の8席配列と2席分余裕があり、窓側席から通路にも比較的出やすい座席配列です。ビジネスクラスのようにフルフラットにはならないものの、レッグレストやフットレストを備えているので、長時間のフライトになると疲れにくさを実感することが多いでしょう。エコノミーでは奪い合いになったり、狭苦しく感じるアームレストも、ストレスなく使えます。また、カクテルトレーを備えることで、ドリンクをテーブルやアームレストに置かずに過ごせるシートもあります。
個人用モニターは大型化が進み、15.6インチのタッチパネルタイプも登場。シートの座り心地だけではなく、映画やライブ番組といったエンターテインメントもかつてのビジネスクラス並みの環境で楽しめます。テーブルも大きく、電源コンセントや充電用USB端子も各席ごとに完備しているため、機内でノートパソコンやタブレットを使って仕事を済ませることもできます。プレエコのテーブルはこれまで、エコノミーのように前席から倒して使うタイプが主流でしたが、こうしたシートは、窓側や中央の通路に面していない席の人が通路に出にくいため、ビジネスクラスのようにテーブルが回転するタイプのものを採用しているシートもあります。また、スマートフォンが普及したこともあり、小物を収納するスペースが充実しているシートが増えています。
プレエコはあくまでも上位版エコノミークラスなので、機内食は基本的にエコノミーと同じですが、航空会社によっては専用メニューやビジネスクラスのドリンクを提供するところもあります。エコノミーがスパークリングワインであるのに対してシャンパンを用意したり、機内食のサラダをプラスチック容器ではなく食器で提供するといった差別化を図っているケースもあります。最近では、寝具を提供する航空会社もあるほど。
写真提供:Aviation Wire / 調査年月:2020年1月時点
航空会社の主な提携グループ(アライアンス)は「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」の3つ。 世界の主要航空会社は、ほとんどがこのどれかに加盟しています。同じ提携グループならマイレージが貯めやすいので、自分が使う航空会社と同じグループの航空会社がどこかを確認しましょう。
※2019年4月時点に運航しているアライアンス情報です。最新の情報は航空会社にご確認ください。
スターアライアンス
ワンワールド
スカイチーム
※表示価格はすべて燃油サーチャージ合算料金です。
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